「挨拶は元気よく」…それ、大人はできていなかった
つい先日、自分自身にハッとさせられる出来事がありました。
それは「挨拶」についてです。ふだん子どもには、「挨拶は元気よくしようね」「返事はしっかり」「相手に伝わらなければ言っていないのと同じだよ」とよく言っています。
でも、ある会議に参加したときに、自分がちゃんとできていなかったことに気づかされました。
その会議には30人ほどが参加していて、ほとんどが初対面の方々でした。冒頭で全員が一言ずつ自己紹介をする場面があったのですが、多くの方が小さな声で、ぼそぼそと話している印象を受けました。
正直、それだけで印象がマイナスになるなと感じてしまいました。
もちろん、実際にどんな人かは話してみないとわからない。でも、たった10秒の挨拶で相手の印象がガラッと変わることもあります。逆に、少し元気よく話すだけで、まったく違った好印象を与えることだってできるとも思いました。
難しいことではありません。でも、実際にそれを意識して行動に移せていた人は、ごくわずかでした。
子どもに言ってるだけじゃ伝わらない
そのときふと思ったのは、「自分は子どもに偉そうに言ってるけど、ちゃんとできているのか?」ということ。
大人になると、場の空気を読んだり、余計な遠慮をしたりで、純粋に元気よく挨拶するというのが、少し難しくなってくることがあります。でも、本来は大人は子どもよりも“挨拶の意味”や“与える印象の大きさ”を理解しているはず。
だったら、言葉だけじゃなくて、行動で見せないと。
子どもは、大人の言葉より行動を見ていると常々感じます。
もし自分が元気のない挨拶をしていたら、どれだけ「挨拶は大事だよ」と口で伝えても、きっと届かないだろうなと思いました。
挨拶って、誰にでもできるし、何か特別な才能が必要なわけでもありません。だからこそ、「やるかどうか」が大事で、それを実際に行動で見せていくことが、子どもにとっても大切なんだと、改めて感じた会議でした。