興味深い定期テストの本当のところ

先日、友人から興味深い話を聞きました。
それは子どもの勉強に関する話なのですが、友人の子ども(中学生)が通っている学校で行われる定期テストの点数分布が、とても興味深い結果になっているとのことです。

どういうことかというと、私たちの時代の定期テストの点数分布は、高得点者は少なく、中得点者が多く、低得点者も少ないという、いわゆる「中間層が厚い分布」だったのではないかと思います。
ところが、その子どもの学校では、高得点者が多く、中得点者が少なく、低得点者も多い、という分布になっているそうです。さらに、この傾向はその学校だけでなく、他の学校でも見られるようです。

ここから考えられるのは、テストは「勉強の方法を知り、それを実行すれば得点が取れる」という、一種のゲーム的な要素があるのではないかということです。つまり、頭の良し悪しはほとんど関係なく、「方法を知っていて、それを実行できるか」がカギとなるということです。
逆に点が取れない子どもは、「方法を知らない」か、「知っていてもやれない」ということなのかもしれません。

なぜこのようなことが起きているのかというと、今ではインターネット上に勉強方法がたくさん紹介されており、誰でもその情報にアクセスできるようになったからだと思います。
試験のポイントやコツをわかりやすく解説してくれるコンテンツが増えており、それを活用すれば誰でも高得点を取れる可能性があるのです。つまり、実行さえすれば高得点が取れる環境が整っています。

昔は、やり方を知っていて実行していた子どもだけが高得点を取っていて、私たちはそれを「頭が良い」と評価していました。しかし、実際には「頭の良さ」というよりも、「得点を取る術を知っているかどうか」の違いだったのではないかと感じます。

さらに興味深いのは、最近の学習塾では「勉強そのものを教える」のではなく、その子どもに合った参考書を選び、それを提供するスタイルが主流になっているそうです。
また、塾の先生が個々の生徒に合った勉強スケジュールを作成し、その進捗を管理するという方法を取っているとのことです。これはまさに、勉強版のライザップのようなイメージですよね。

ライザップがトレーニングではなく食事管理を軸にした方法で多くの成功者を輩出したように、「技術」よりも「術」を提供することがポイントなのだと思います。

少し話がそれましたが、今後は従来のようなテストの高得点を競うことだけでは差別化が難しくなっていくのではないでしょうか。
それを追い求めるだけでは、大きな意味を持たなくなりつつあるように思います。

そんな中で、自分の力で前に進むための実行力をつけることが、これからの時代に求められるのではないかと感じました。そのためには、「まずはやってみる」という姿勢がとても大切だと思います。

ネットが発達した現代だからこそ、リアルな行動やコミュニケーション能力が重要性を増しているのではないでしょうか。そこから生まれる観察力や洞察力も、これからの時代に必要な力になると考えています。

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