質と量と好きなこと

最近、質と量のどちらが重要かについての議論を見る機会がありました。
このテーマは昔から多くの方々が意見を述べてきたものですが、私の考えは「量が大切」というものです。

昨今では効率や生産性が重視され、質の重要性が強調されていますが、私にとって質は量を通してしか得られないものです。
たとえ先人たちが質を高める方法を解明していたとしても、それが必ずしも自分に合うとは限りません。

プロのスポーツ選手や料理人、優れたビジネスマンが効率的な方法を教えてくれたとしても、
それは彼らが長年の効率・非効率の中の実践を経て編み出したものであり、同じ方法を第3者が真似しても成功するとは限りません。
もちろん参考にするべきだとは思いますが、それが正解と断言するのは違う気がしています。

まずはとにかく行動する。
効率や非効率を気にせず多くの経験を積む中で、改善を重ね、結果として質が生まれると考えています。

以上から「質は量から生まれる」というのが私の考えです。

ただ、量をこなすというのはなかなか大変で、量をこなすには継続が必要ですが、
継続は一番難しい作業だと自分は考えていて(※ゆえに一番尊い行いでもあると思っていますが)
プラトー現状という継続を邪魔してくる現象もあるようで、そんな科学的要因も相まって継続はとても難しい。

ではどうしたら”継続”はできるのかということを考えていたのですが、たどり着いた結論は「好きであること」でした。

どんなことに対してもそれが好きでなければ継続できず、好きでなければ量を確保できず、ゆえに質が上がらず、
よってプロフェッショナルになるまでに時間がかかる、という悪循環が生まれます。

となると、一番重要なのは「好き」であること。
しかし「好き」を見つけるというのは案外難しく、こと成長するにつれて「自分は何が好きなのだろう」「好きなことが見つからない」
と悩む傾向があります。
かくいう自分もそうでした。

となると、今最もトレーニングしなければならないのは「好きなことを見つける力」なのではないかと最近感じています。
では好きなことを見つける力はどうやって鍛えれば良いのか。
私の現在の答えは「経験してみること」です。
学校や会社やバイト先と家の往復で終わるのではなく、いろんな場所に出かけてみる、旅行する、習い事をする、趣味を始めてみる、など
とにかく手当たり次第に自分で経験してみること、行動することです。
人から「飽きっぽい」や「忍耐力がない」と思われても、とにかく経験してみることが好きなことを見つける唯一の方法だと信じています。

したがって、今の教育環境に一番必要なのは「色々な経験をさせること」と感じています。
もちろん基本である読み書きそろばんはおろそかにしてはいけないですが、「好きを見つける能力」を幼少期から身につけてるべき、身につけてほしいと
自分の子供たちをみて考えていました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上部へスクロール