こんにちは。
私は機械メーカ様の営業サポートも行っているのですが、その営業先で興味深い気づきがありました。
私はスクリュープレス式の脱水機を営業しており、相手先様はある物質を脱水して個体と液体を分離したく、そのような製品を探しているとのこと。
あまり一般的ではないですが、脱水機と一口に言ってもスクリュー式や遠心分離式、プレス式など、いくつかの種類があります。
それぞれに特徴があり得手不得手があるので、対象物の特性やユーザーの使用用途によって機械選定する必要があります。
その中で私の商品であるスクリュー式脱水機の特徴や導入事例を紹介していた時のこと。
我々のユーザー様に大手餃子専門飲食店があります。
そこでは以前はプレス式を使用していたのですが、諸事情から我々の商品であるスクリュー式の脱水機に変更した経緯がありました。
その話を出した途端、目の前のお客様が「あ、だから餃子絞り機で(検索したら)出てきたんだ」と一言。
私はどういうことかわからなかったので詳しく話を聞いたところ、プレス式脱水機を以前から知っていて、今回の対象物を絞るためにもっとプレス式のことを調べようと検索をかけていたら、プレス式脱水機が「餃子絞り機」という名前でたくさん出てくるとのこと。
そもそも”餃子を絞る”という概念も一般的には持っていないですし、プレス式脱水機を見ても「あ、これは餃子を絞るための機械だな」とはならないです。
でもそれを聞いたいとき、すごく面白いなと思ったんです。
名前によって使用シーンを想起させ、ユーザーの意識を特定の製品に向けることができる。
餃子を絞るという目的であれば、他の機械でも十分対応可能なはずなのに、「餃子絞り機」という名称がつくだけで、プレス式脱水機が唯一無二の選択肢に見えてしまうのです。
もちろん、この「餃子絞り機」は家庭用製品であり、我々が扱う工業用製品とは異なりますが、この考え方は非常に興味深く、認知度の向上や製品イメージの向上を図る際の参考になると感じました。
こうした発見を、今後の活動にも活かしていきたいと思います。