海外から見た日本

こんにちは。

先日、所用で初めてグアムへ行ってきました。
正直、グアムについてはほとんど知識がなく、日本人がよく訪れる常夏のリゾート地、という程度の認識でした。

ただ、私は戦跡に興味があるため、グアムがかつて第二次世界大戦の戦場となり、日本軍が玉砕した地であることは知っていました。
せっかくの機会なので、いくつかの戦跡を訪れてみようと、大砲跡や記念公園、防空壕などの情報を軽く調べてから出発しました。

出発前に驚いたのは「最近、グアムは日本人観光客が少なく、混雑していない」という情報でした。
夏のシーズンともなれば日本人であふれるイメージを勝手に抱いていたため、その事実には少し驚きました。

そして、実際にグアムに到着してみて、少し寂しさを感じた出来事が二つありました。

言葉の変化

まず、空港での入国審査で年配のスタッフが流暢な日本語で観光客を誘導していたことに驚きました。
まるで日本人ネイティブのような発音で、さらに韓国語も完璧に話しており、韓国人観光客にも同様に対応していました。

ホテルやレストラン、タクシーの運転手なども、ほとんどが日本語で話しかけてくれました。
ところが、若いスタッフたちには日本語が全く通じません。特に、レストランやショップの若年層のスタッフはほとんど英語しか話せないのです。

なぜこのような違いが生まれたのかと考えたとき、観光客の変化に気づきました。
私の印象では、観光客の約3割が日本人、5割が韓国人、残りが他のアジア系観光客でした。
日本人が少数派になった現状では、若い世代にとって日本語を覚える必要がなくなってしまったのです。
時代の変化と日本の影響力低下を感じ、少し寂しさがこみ上げてきました。

物価のギャップ

もう一つ寂しく感じたのは物価です。
日本の物価が安いことは耳にしていましたが、実際にその現実を目の当たりにするとショックを受けました。

レンタカーを借りるために店舗へ向かう送迎の車内で、運転手さんが昨年日本を訪れたという話をしてくれました。

御殿場アウトレットや富士山の写真を見せてくれ、東京や大阪など様々な場所を回り、いろんなものを見て食べて満足したという話をしてくれました。
そして彼は「日本は食べ物が美味しく、綺麗で、人も親切だった。何より全てがとても安かった」と我々に語りました。

私はその瞬間、「安い」という言葉に少なからずショックを受けました。
かつては日本が高価な国として知られていた時代があったのに、今やグアムから見ても日本が「安い国」となっている現実に戸惑いました。

私たちは明らかに「貧乏」になっていたのです。

日本の未来に向けて

今回の渡航で、改めて日本と海外のギャップを痛感しました。
このままでは状況はさらに悪化するばかりだと感じます。
日本経済の再生について大それたことを語るつもりはありませんが、一人の社会人として、自分にできることを少しでも見つけ、日々の仕事を通じて日本や自分の周りの環境が少しでも良くなるよう努めていきたいと、強く思わされた旅でした。

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